「一人(ひとり)ひとりがすべてのために尽(つ)くすこと」 これがボランティア活動(かつどう)の基本的(きほんてき)な考(かんが)え方(かた)。 人(ひと)は誰(だれ)でも、やさしい思(おも)いやりの心(こころ)を持(も)っています。それを周(まわ)りの人(ひと)に分(わ)けてあげることが「ボランティア活動(かつどう)」なのです。
高齢者(こうれいしゃ)や障害(しょうがい)がある方(かた)への福祉(ふくし)活動(かつどう)を「福祉(ふくし)ボランティア」といいます。 老人(ろうじん)ホームを訪問(ほうもん)して作業(さぎょう)をお手伝(てつだ)いするといったことや、お年寄(としよ)りや体(からだ)の不自由(ふじゆう)な方(かた)に席(せき)をゆずるといった身近(みぢか)なことなど、直接的(ちょくせつてき)な活動(かつどう)はいろいろ考(かんが)えられます。 盲導犬(もうどうけん)の役割(やくわり)について学(まな)んだり、点字(てんじ)を学(まな)んだり、手話(しゅわ)を学(まな)んだりして、障害(しょうがい)のある方(かた)への正(ただ)しい理解(りかい)を持(も)つことも、福祉(ふくし)ボランティアにつながります。
地球(ちきゅう)上(じょう)には、人間(にんげん)をはじめさまざまな動物(どうぶつ)や植物(しょくぶつ)が自然(しぜん)といっしょに暮(く)らしています。 でも、最近(さいきん)、この自然(しぜん)とのバランスがこわれ始(はじ)めています。人間(にんげん)によってこわされつつある自然(しぜん)や生活(せいかつ)環境(かんきょう)を守(かみ)(まも)るための活動(かつどう)が、「環境(かんきょう)ボランティア」です。 身近(みぢか)な地域(ちいき)の環境(かんきょう)問題(もんだい)から、地球(ちきゅう)規模(きぼ)の環境(かんきょう)問題(もんだい)までを取(と)りあつかいます。 人間(にんげん)に対(たい)してだけでなく、動物(どうぶつ)、自然(しぜん)、そして地球(ちきゅう)に対(たい)してもやさしくすること=エコロジーもボランティアです。
世界(せかい)には、紛争(ふんそう)で国(くに)を追(お)われたり、飢餓(きが)や貧困(ひんこん)に苦(くる)しむ人々(ひとびと)がたくさんいます。 そういった国々(くにぐに)の人々(ひとびと)への国際(こくさい)協力(きょうりょく)・支援(しえん)にあたる活動(かつどう)や、世界(せかい)の国(くに)の人々(ひとびと)と仲良(なかよ)くする国際(こくさい)親善(しんぜん)・協力(きょうりょく)のことを「国際(こくさい)ボランティア」といいます。 また、世界(せかい)の国々(くにぐに)の状況(じょうきょう)を知(し)ったり学(まな)んだりすることも国際(こくさい)ボランティアにつながるたいせつなことです。
地域(ちいき)を基盤(きばん)に環境(かんきょう)を整(ととの)え、おたがいが支(ささ)えあって、快適(かいてき)な地域(ちいき)生活(せいかつ)ができるように努(つと)める活動(かつどう)のことを「地域(ちいき)ボランティア」といいます。 自分(じぶん)たちの住(す)む地域(ちいき)の活動(かつどう)ということで、家族(かぞく)みんなで一緒(いっしょ)に行(おこな)うと、もっと楽(たの)しめるかもしれません。 地域(ちいき)で起(お)こった災害(さいがい)の復興(ふっこう)支援(しえん)ボランティアも、地域(ちいき)づくり活動(かつどう)として考(かんが)えられます。
ボランティアに興味(きょうみ)はあるけれど「なんだか大変(たいへん)そう」「いそがしくて時間(じかん)がない」とつい遠(とお)ざかってしまいがち。そんな人(ひと)には、場所(ばしょ)も時間(じかん)も選(えら)ばずに手軽(てがる)に始(はじ)められる「収集(しゅうしゅう)ボランティア」がおすすめです。 なにげなく捨(す)ててしまっている使用済(しようず)み切手(きって)やテレホンカードなどのプリペイドカード、書(か)き間違(まちが)いをしたはがき、着(き)られなくなってしまった服(ふく)は、ボランティア団体(だんたい)の活動(かつどう)資金(しきん)や発展(はってん)途上国(とじょうこく)の救援(きゅうえん)活動(かつどう)資金(しきん)などに役立(やくだ)ちます。